第5回:「枝毛ができる理由とその予防法」

ヘアケア基本編
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こんにちは、今回は「枝毛」について、原因から予防方法までしっかり解説していきます。枝毛は見た目が気になるだけでなく、髪全体の健康状態を表す“サイン”でもあります。正しい知識でしっかりケアして、なめらかなツヤ髪を目指しましょう。


■ 枝毛ってどんな状態?

枝毛とは、髪の毛の先端が縦方向に裂けた状態のことです。主に毛先に見られ、1本の毛がまるで“二股”に分かれたように見えます。ひどくなると3〜4方向に分裂する「多枝毛」になることも。

一度できてしまった枝毛は自然に治ることはなく、カットで取り除くしかありません。ですから「予防」が何より重要なのです。


■ 枝毛ができる主な原因とは?

枝毛は、髪の構造が破壊されてしまうことによって起こります。以下のような行動や環境が原因になっていることが多いです。

【1】物理的ダメージ

  • 濡れた状態でのブラッシング
  • タオルでゴシゴシとこする
  • 髪同士の摩擦(寝返り、帽子など)

髪は濡れているとキューティクルが開いた状態で非常にデリケート。摩擦や引っ張りが大きなダメージにつながります。

【2】熱ダメージ

  • ヘアアイロン・コテの過度使用
  • ドライヤーの高温での一点集中

特に高温のアイロンは、たった1回でもキューティクルを剥がすことがあります。乾いた髪に200℃以上の熱を毎日当てている方は要注意。

【3】ケミカルダメージ

  • ブリーチやパーマ、カラーリングの頻度が多い
  • 強すぎるシャンプーで毎日洗っている

これらの施術は髪の内部構造に影響を与えるため、繰り返すと枝毛のリスクが高まります。


■ 枝毛を防ぐ5つの習慣

では、どうすれば枝毛を防げるのでしょうか?以下の5つのポイントを習慣化することで、枝毛予防に大きな効果が期待できます。

【1】毛先を保湿&保護する

洗い流さないトリートメントやヘアオイルを毎日使いましょう。毛先の乾燥を防ぎ、摩擦から守る“保護膜”のような役割をしてくれます。

【2】髪は優しく扱う

濡れたまま寝ない、タオルドライはポンポンと叩くように、ブラッシングは毛先から少しずつ…とにかく「優しく扱う」ことが枝毛予防の鉄則です。

【3】アイロンの温度は160℃以下に

高温で一瞬仕上げるより、低温でゆっくり仕上げるほうが髪に優しいです。ミストタイプの熱保護スプレーを使うとさらに効果的です。

【4】定期的に毛先をカットする

枝毛ができやすい人は、1〜2ヶ月に1回程度のメンテナンスカットがおすすめ。早めに切ることで、広がりや分裂を防げます。

【5】睡眠中のケアも忘れずに

ナイトキャップやシルクの枕カバーは、摩擦を抑えてくれる優秀アイテム。意外と寝ている間にダメージを受けていることが多いんです。


■ 枝毛に悩む人におすすめの成分

以下のような成分が配合されているヘアケアアイテムは、枝毛予防に効果的です。

  • 加水分解ケラチン:髪の構造を補修
  • CMC(細胞間脂質):キューティクルの接着をサポート
  • アルガンオイル・ホホバオイル:保湿と滑らかさを与える
  • セラミド:水分の保持と保護効果

成分表をチェックして、ダメージケア用の製品を選ぶのが◎。


■ まとめ

枝毛は、髪からの“SOS”です。毎日の生活習慣を見直し、少しだけ手をかけるだけで、枝毛の発生はぐっと減らせます。大切なのは、「ダメージを受けてから対処する」のではなく、「受けないようにケアする」こと。

美しい髪は、日々の小さな積み重ねでつくられます。今日からでも遅くありません。枝毛ゼロのなめらかなツヤ髪を目指して、一緒にケアを見直してみましょう。