第9回:「カラーやパーマ後の“48時間”が超重要!」

ヘアケア基本編
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こんにちは、今回は、カラーやパーマの施術後、特に“48時間以内”の過ごし方がいかに大切かをテーマにお話しします。施術後の2日間、何気なく過ごしてしまっていませんか?実はこの48時間こそが、仕上がりの持ちと髪の健康を左右する最も重要な時間なのです。


■ カラーやパーマの施術後、髪はまだ安定していない

美容室でカラーやパーマを施術した直後、髪の内部では「化学反応」が進行中です。カラーの場合は染料が髪内部に定着する過程、パーマであればカールの形状を固定するための反応です。

これには48時間程度かかるとされており、その間に髪を乱暴に扱ったり、過剰な洗髪を行ったりすると、せっかくの施術の効果が不安定になり、色落ちやカールの緩みが起こる可能性があります。


■ NG行動リスト:この48時間は避けて!

施術後の48時間は以下の行動を避けるのが理想です。

【1】当日のシャンプー

施術直後はキューティクルが開いた状態のため、洗髪でカラー剤やパーマ剤が流出してしまう恐れがあります。最低でも翌日の夜以降に洗うのがベストです。

【2】熱いお湯での洗髪

高温のお湯は髪のキューティクルを開きやすく、カラーの退色やパーマの緩みを早めてしまいます。38℃前後のぬるま湯が理想的です。

【3】プール・海などへの入水

塩素や海水は、カラーの色素やパーマの薬剤に大きな影響を与えます。最低でも施術後1週間は避けましょう。

【4】高温のアイロンやコテの使用

施術後は髪がデリケートな状態。高温でのスタイリングは髪内部にダメージを与え、仕上がりの持続性に悪影響を及ぼします。


■ 正しい48時間の過ごし方

では、どう過ごすのが正解か?美容師としておすすめするのは以下の通りです。

  • 髪は優しく扱う(結ばない、強く触らない)
  • できれば自然な状態で過ごす
  • 就寝前はシルクのナイトキャップや枕カバーを使う
  • 朝のスタイリングも整える程度に留める

また、シャンプーをするときは「アミノ酸系」や「カラー・パーマ後用」のシャンプーを使うのがポイントです。低刺激でありながら、カラーの持ちを高めてくれる製品が多数あります。


■ カラー後の色持ちを良くする3つのポイント

  1. 専用シャンプーを使う
    「カラーケア用」と明記されているものを選びましょう。色素の流出を防ぎつつ、保湿効果も高いのが特徴です。
  2. UVケアを取り入れる
    紫外線はカラーの褪色を加速させます。外出前に髪用のUVスプレーを使う習慣をつけましょう。
  3. アウトバストリートメントを習慣に
    カラー後は髪が乾燥しやすくなっています。水分・油分のバランスを保つため、保湿系の洗い流さないトリートメントを朝晩取り入れてください。

■ パーマ後のカールを長持ちさせるコツ

  • ドライヤーで乾かすときは“根元を立ち上げて、毛先はくしゃっと握るように”
  • 水分が足りないとカールが伸びやすくなるため、保湿スプレーやムースの使用がおすすめ
  • ヘアクリームやオイルで、カールのパサつきや広がりを抑えるのも有効です

また、施術直後のカールはまだ定着途中なので、ゴムで縛る・ピンで止めるなどのテンションをかけるスタイルは避けてください。


■ まとめ

カラーやパーマの持ちが悪い、仕上がりがすぐに崩れる…そんな悩みの原因の多くは、施術後48時間の過ごし方にあります。この“最初の2日間”をどう扱うかで、1ヶ月後の髪の状態に大きな差が出るのです。

美容室での仕上がりを長く楽しむためにも、48時間のケアを“施術の一部”として捉え、丁寧に髪と向き合ってみてください。