こんにちは、今回は、お客様からもよく質問される「リンス」「コンディショナー」「トリートメント」の違いについて詳しく解説します。一見どれも似たようなものに見えますが、実は役割も使用目的もまったく異なるんです。正しく使い分けることが、美髪をキープする大きなカギとなります。
■ 3つの役割の違いを正しく理解しよう
まずは、それぞれのアイテムがどんな目的で使われるのかを整理してみましょう。
- リンス:髪の表面をなめらかにコーティングし、手触りや指通りを良くするアイテム。髪の外側に働きかけるものです。
- コンディショナー:リンスと似ていますが、内部への軽い補修効果も加わっています。日常使いに適したバランスのよいケア用品です。
- トリートメント:髪の内部まで栄養を届けて補修する本格的なケア用品。カラーやパーマによるダメージを受けた髪に最適です。
「髪が健康ならリンスやコンディショナーで十分」と思う方も多いですが、ダメージがある場合はトリートメントを取り入れないと回復は難しいのが現実です。
■ 名前の混乱、実は“日本だけ”?
「リンスとコンディショナーって同じじゃないの?」とよく聞かれますが、これは日本独自の表現が原因。海外では“リンス”という言葉はあまり使われず、“コンディショナー”に統一されているのが一般的です。
日本では、かつてシャンプーとリンスをセットで売り出すのが主流だった時代があり、その名残で“リンス”という表現が広まったのです。そのため“リンスインシャンプー”のような商品名も誤解を生む要因となっています。
■ 正しい使用順はこれ!
3つのアイテムを併用する場合、使用順もとても大切です。基本は以下の通りです:
シャンプー → トリートメント → コンディショナー(またはリンス)
この順番には理由があります。
トリートメントは内部補修が目的であり、浸透させるためには最初に使う必要があります。一方、コンディショナーやリンスは外側を保護する役割なので、最後にコーティングするのが理にかなっています。
この順番を逆にしてしまうと、トリートメントの浸透が妨げられてしまい、効果が半減してしまうのです。
■ トリートメントの使い方にもコツがある
トリートメントは“つけてすぐ流す”という使い方をしている人も多いですが、それでは効果は不十分。以下のように使うのが理想です。
- 髪の中間〜毛先を中心に塗布する
- 地肌にはなるべくつけない(毛穴詰まりの原因に)
- 3〜5分放置することで、内部への浸透を促す
- ラップやホットタオルで包むとさらに効果的
一手間かけるだけで、仕上がりがまったく違います。
■ ドラッグストア商品とサロン専売品の違い
「市販のコンディショナーやトリートメントでもいいの?」という質問も多いです。答えは“髪の状態による”です。
市販品でも毎日使う分には問題ないものもありますが、成分や補修力の観点で言えば、やはりサロン専売品のほうが優秀です。特に、
- 加水分解ケラチン
- コラーゲン
- セラミド
- CMC(細胞間脂質)
などの成分が配合されたアイテムは、ダメージケアに強い味方になります。
■ あなたに合ったアイテムを選ぶために
髪の状態や悩みに合わせて使い分けるのが何より大切です。
お悩み | おすすめアイテム |
---|---|
健康毛でパサつきなし | コンディショナーやリンス |
カラーやパーマ毛 | トリートメント必須 |
毎日の軽い補修 | コンディショナー+週1でトリートメント |
広がり・乾燥が気になる | 濃密なトリートメント+オイル併用 |
■ まとめ
髪のケアは“なんとなく”でやってしまいがち。でも、リンス・コンディショナー・トリートメントの違いを理解し、正しい順番・使い方を身につけるだけで、毎日のケアがぐっと効果的になります。
あなたの髪に本当に必要なのはどれなのか?この機会にぜひ見直してみてくださいね。