こんにちは、9〜11月は「なんだか抜け毛が増えた気がする…」と感じる方が毎年ぐっと増えます。これは“季節性脱毛”と呼ばれる、夏に受けたダメージと生活リズムの乱れが秋に表面化する現象。今回はその理由をやさしく解説しつつ、今日からできる対策を具体的にまとめました。
秋に抜け毛が増えやすい3つの理由
- 夏の紫外線・汗・皮脂の蓄積ダメージ
紫外線はキューティクルを傷め、頭皮も乾燥&炎症気味に。汗と皮脂が残りやすい環境だと毛穴詰まりも起こりやすくなります。 - 気温・湿度の急変による頭皮ストレス
季節の変わり目は自律神経が乱れやすく、血流低下→毛根への栄養不足につながりやすい時期。 - 生活リズムの乱れ(睡眠・食事・入浴タイミング)
夏の夜更かしや食生活の偏りが続いていると、髪の“生え替わりサイクル”が遅れて秋にどっと影響が出ます。
まずはセルフチェック(1分)
- ドライ後、浴室の排水口に残る毛量が先月より増えた
- シャンプー1回の抜け毛が100本前後(※個人差あり。明らかな増加を基準に)
- 頭皮がかゆい・乾燥する・ベタつくのどれかが続いている
- 最近、寝不足/寝つきが悪い
- ブラッシング時に中間〜毛先の引っかかりが増えた
2つ以上当てはまる方は、以下の対策を“セット”で進めましょう。
今日からできる7つの対策
① シャンプーを“秋仕様”にスイッチ
- 洗浄力はややマイルド(アミノ酸系など)へ。夏の強洗浄タイプは卒業
- 1日1回/夜に洗うのが基本。皮脂酸化をため込まない
- 予洗いはぬるめの38〜40℃で1分以上(泡立ち&摩擦軽減)
② 頭皮クレンジングは“週1回”から
- 毛穴汚れ・酸化皮脂をオフする頭皮用クレンジングをプラス
- 指の腹で優しく小さな円を描いてマッサージ(爪を立てない)
③ ドライヤーは“根元→毛先・上から下へ”
- 濡れ髪放置はNG。タオルドライ→根元から一気に
- 風は上から下に当て、キューティクルを整える
- 仕上げに冷風数十秒でツヤ&持ちアップ
④ 週2回の“集中補修”
- ケラチン/CMC/ヘマチンなどの内部補修系トリートメントを
- 毛先〜中間にたっぷり。蒸しタオル3分で浸透を後押し
⑤ 生活リズムのリセット
- 就寝は日付が変わる前を目標に
- タンパク質(大豆・卵・青魚)+亜鉛/鉄/ビタミンB群/E/Cを意識
- 入浴は就寝90分前に湯船(38〜40℃)で血流アップ
⑥ ブラッシング&ナイトケア
- 就寝前のやさしいブラッシングで皮脂を均一化
- 摩擦対策にシルク系ナイトキャップ/枕カバーもおすすめ
- ミディアム以上はゆるい一つ結びで絡み&抜け毛予防
⑦ サロンで“土台”から整える
- 季節の切り替わりにヘッドスパ+内部補修トリートメント
- 毛先のダメージは5〜10mmでもカットすると抜け毛“風”が軽減
- カラー周期が短い方は根元リタッチ&酸熱/水素系ケアを併用
やりがちNG集(秋版)
- 乾燥するからといって朝シャンだけにする
- 皮脂が気になってゴシゴシ洗い・高温シャワー
- 自然乾燥&半乾きで就寝
- 寝不足のままカフェイン頼み
- 無理なダイエットでタンパク質不足
Q&A(よくある質問)
Q. 抜け毛が増えても元に戻りますか?
A. 多くは一過性。上の“7つの対策”を2〜4週間続けると落ち着く方がほとんどです。気になる場合は写真で日々の抜け毛量を可視化すると、変化が分かりやすいですよ。
Q. サプリは必要?
A. 食事で足りない分を期間限定で補うのはアリ。ただし“過剰摂取”はNG。まずは睡眠・食事・入浴のリズムから整えるのが近道です。
Q. どんな人は早めにサロン相談?
A. 「分け目が急に広がった」「地肌が赤い/痛い」「円形の脱毛」など明らかな異変があれば早めに相談を。医療的な兆候が疑われるときは専門医受診も検討しましょう。
まとめ
秋の抜け毛対策は、頭皮環境のリセット×生活リズムの立て直しが鍵。
- 洗浄はやさしく、毛穴ケアは週1
- 根元から正しく乾かす
- 週2回の集中補修でツヤとハリを回復
- 睡眠・栄養・入浴で内側から支える
- サロンのスパ&補修で土台を底上げ
“小さな正解”の積み重ねが、3〜4週間後の抜け毛減と髪のまとまりに直結します。季節を味方にして、秋冬もストレスのない美髪へ。