毎日お風呂でシャンプーして、ドライヤーで乾かしているのに、「なんだか髪がパサつく」「まとまりにくい」と感じることはありませんか?
実は、髪の手入れの基本を少し見直すだけで、髪の質感は大きく変わります。
今回は美容師目線で、誰でも今日からできる「正しい髪の手入れ」のポイントをわかりやすく解説します。
1. 髪の手入れは“洗い方”で8割決まる
● シャンプー前のブラッシングを忘れずに
シャンプーの前に軽くブラッシングをして、髪についたホコリやスタイリング剤を落としておきましょう。
これだけで泡立ちが良くなり、摩擦ダメージを減らせます。
● お湯だけでしっかり予洗い
シャンプーの前に、ぬるめのお湯(38℃前後)で1分以上すすぐだけで、皮脂や汚れの7〜8割は落ちます。
熱すぎるお湯は頭皮を乾燥させる原因になるので注意。
● シャンプーは“頭皮を洗う”意識で
手のひらでしっかり泡立ててから、指の腹で地肌をマッサージするように洗いましょう。
爪を立てると頭皮を傷つける原因になります。
● すすぎは念入りに
シャンプーのすすぎ残しは、フケやかゆみ、においの原因に。
特に後頭部や耳の後ろはすすぎ残しが多い部分です。
2. トリートメントの“つけ方”で髪の質感が変わる
● 水分を軽く拭き取ってから
濡れすぎた状態では、トリートメント成分が髪に入りにくくなります。
軽く水気を切ってから中間〜毛先を中心に塗りましょう。
● 放置時間をきちんと守る
多くの人がすぐに流してしまいますが、3〜5分置くことで浸透力が格段にアップします。
シャワーキャップをかぶるとより効果的です。
● 根元にはつけない
頭皮にトリートメントをつけると、毛穴詰まりやベタつきの原因になるため注意。
3. タオルドライとドライヤーの“順番”を意識
● ゴシゴシ拭かずに“挟むように”
濡れた髪はキューティクルが開いたデリケートな状態。
タオルで優しく押さえるように水分を取ります。
● ドライヤーは根元から
毛先ばかり乾かすと、根元が生乾きになりニオイの原因に。
まず根元→中間→毛先の順に風をあてるのが基本です。
● 冷風で仕上げる
最後に冷風を当てると、キューティクルが閉じてツヤが出ます。
寝ぐせ予防にも効果的です。
4. 日中のケアも忘れずに
| 状況 | 対応法 |
|---|---|
| 紫外線が強い日 | UVカットスプレーを髪にも使用 |
| 静電気が気になる季節 | ヘアオイルで保湿&ブラッシング |
| ドライヤー前 | 洗い流さないトリートメントで熱ダメージを防止 |
| 就寝時 | シルク枕カバーやナイトキャップで摩擦を防ぐ |
5. 髪の健康は「頭皮の手入れ」から
髪の生える土台である頭皮を整えることも大切です。
週に1〜2回、頭皮用クレンジングや炭酸シャンプーを取り入れることで、毛穴の皮脂詰まりを防げます。
マッサージを習慣にすれば血流が促進され、ハリ・コシのある髪が育ちやすくなります。
6. 髪の手入れを続けるコツ
- 一気に全部変えようとせず、「1日1つ」習慣を足していく
- シャンプー・トリートメントは同じブランドラインで統一すると効果が安定
- 季節や体調で髪の状態は変化するので、年に2回はケアの見直しを
まとめ
髪の手入れは、毎日のちょっとした積み重ねで結果が出るもの。
特別なことをしなくても、正しいシャンプー・乾かし方・保湿の3ステップを続けるだけで、髪のツヤ・まとまり・触り心地は驚くほど変わります。
「髪が思うようにまとまらない」「パサつきが気になる」方は、ぜひ今日から見直してみてください。
あなたの髪が本来持つ美しさを取り戻す第一歩になります。


