髪は「特別なケア」より「毎日の扱い方」で変わる

ヘアケア基本編
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「高いトリートメントを使っているのに髪がきれいにならない」
「美容室では良い感じなのに、家だと再現できない」

こうした悩みを持つ方はとても多いですが、美容師の立場から見ると、その原因はシャンプーやトリートメント以前に、日常の何気ない習慣にあることがほとんどです。髪の状態は、月に一度のサロンケアよりも、残りの約30日間をどう過ごしているかで決まります。

つまり、髪は「頑張った日」ではなく、「何も意識していない日常」で差がつくのです。

朝の髪の扱い方が一日を左右する

朝、寝癖がついたままブラシで無理にとかしていませんか。実はこの行為、髪にとってはかなりの負担になります。寝ている間の髪は乾燥し、摩擦も受けているため、キューティクルが乱れやすい状態です。そのまま引っ張れば、切れ毛やパサつきの原因になります。

本来おすすめなのは、一度軽く水分を与えてから整えることです。霧吹きや手を濡らしてなじませるだけでも、髪は驚くほど落ち着きやすくなります。朝の数十秒のひと手間が、一日のまとまりを大きく左右します。

タオルドライは「拭く」より「包む」

シャンプー後、ゴシゴシとタオルで拭く習慣がある方も少なくありません。しかし、濡れている髪は最もダメージを受けやすい状態です。ここで強い摩擦を与えると、キューティクルが簡単に傷ついてしまいます。

理想的なのは、タオルで髪を包み込み、軽く押さえるようにして水分を吸収させることです。これだけで、ドライヤー時間も短くなり、髪への負担も減らすことができます。毎日のことだからこそ、やり方を変える価値があります。

ドライヤーは「乾かす道具」ではない

ドライヤーを「ただ乾かすためのもの」と考えている方は多いですが、実際には髪の形を整えるための道具です。自然乾燥は楽に感じるかもしれませんが、頭皮が冷えやすく、雑菌が繁殖しやすい環境を作ってしまいます。

また、半乾きの状態で寝てしまうと、寝癖だけでなく、うねりや広がりの原因にもなります。完全に乾かすことで、キューティクルが閉じ、翌朝の扱いやすさが大きく変わります。

無意識のクセが髪を傷めていることも

日中、無意識に髪を触るクセはありませんか。仕事中やスマホを見ながら、つい毛先をいじってしまう。これも積み重なると、毛先の乾燥や枝毛につながります。

また、同じ位置で毎日結ぶ、強くゴムでまとめるといった習慣も、局所的なダメージを生みやすくなります。髪はとても正直で、「同じことを繰り返す場所」にダメージが集中します。

ヘアケアは「続けられる形」がいちばん強い

特別なケアをたまにするより、負担をかけない習慣を毎日続ける方が、結果的に髪はきれいになります。高価なアイテムを使わなくても、扱い方を変えるだけで、手触りやツヤが変わったと感じる方は多いです。

美容師として伝えたいのは、「完璧を目指さなくていい」ということです。すべてを一度に変える必要はありません。朝のブラッシング、タオルドライ、ドライヤーの使い方。その中の一つでも意識するだけで、髪は少しずつ応えてくれます。

日常を変えることが、いちばんの近道

ヘアケアというと、どうしても商品選びに目が向きがちですが、本当に差が出るのは日常の積み重ねです。髪をどう扱い、どう乾かし、どう過ごすか。その一つひとつが、数週間後、数か月後の髪を作っています。

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ヘアケア基本編
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