第3回:「ドライヤーは“風の当て方”で仕上がりが変わる!」

ヘアケア基本編
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こんにちは、今回は「ドライヤーの正しい使い方」について解説します。お風呂上がりに何気なく使っているドライヤーですが、その“風の当て方”ひとつで、髪のまとまりやツヤに大きな違いが出ることをご存じですか?


■ まずは自然乾燥NGの理由から

「自然乾燥のほうが髪に優しそう」と思われがちですが、実はこれ、大きな誤解です。髪は濡れているとキューティクルが開いた状態になり、摩擦や乾燥にとても弱くなっています。
自然乾燥だと、髪の内部の水分がゆっくり蒸発し、パサつきや広がりの原因になります。さらに頭皮に水分が残っていると、雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみやニオイ、フケの原因にも…。

結論として、「なるべく早く・正しく乾かす」ことが、美髪を守るための第一歩です。


■ ドライヤー前の準備が9割

髪を乾かし始める前に、ちょっとした準備をするだけで、乾きやすさと仕上がりが格段にアップします。

【1】しっかりタオルドライ

ごしごし拭くのではなく、タオルで“ぎゅっぎゅっ”と挟むように水分を取ります。特に根元部分はしっかり拭いておくと、ドライヤー時間の短縮にもなります。

【2】洗い流さないトリートメントを使う

熱ダメージから守ってくれるだけでなく、髪のまとまりや指通りも良くなります。ミストタイプは軽めの髪質に、ミルクやオイルタイプはパサつきが気になる方におすすめです。


■ 乾かす順番と風の向きがカギ!

ドライヤーの風を“どこから当てるか”で、髪の仕上がりは大きく変わります。

【1】根元から乾かす

まず乾かすべきは「根元」。頭皮が濡れたままだと雑菌が繁殖しやすいため、最優先で乾かしましょう。髪をかき分けて、地肌を中心に風を当てます。

【2】中間→毛先の順で

根元が乾いたら、中間→毛先と順番に風を移していきます。毛先は特に乾燥しやすい部分なので、必要以上に風を当てすぎないよう注意しましょう。

【3】風は“上から下へ”が基本

キューティクルはウロコ状に下向きに重なっているため、上から下に風を当てることで表面が整い、ツヤが出ます。
逆に下から風を当てると、キューティクルが逆立ってしまい、パサつき・広がりの原因に。


■ 冷風を使えばサロン仕上げに近づく!

8割ほど乾いたら、仕上げは冷風で。冷風には“髪を引き締める”効果があります。
最後に冷風で全体を整えることで、髪のツヤがグッと増し、広がりを防止できます。スタイリングをキープしたいときにも◎。


■ よくあるNGポイント

  • 近距離で一点に当てすぎ
    ⇒熱によるダメージの原因に。ドライヤーは髪から20cm以上離し、手を動かしながら風を分散させましょう。
  • 毛先から乾かす
    ⇒毛先は傷みやすい部分。まず根元を乾かし、毛先は最後に優しく乾かすのが鉄則です。
  • 熱風だけで完全に乾かす
    ⇒水分が飛びすぎて乾燥しやすくなります。最後は冷風でキュッと締めるのがおすすめ。

■ 髪質別:乾かし方のポイント

髪質ポイント
くせ毛乾かしながら手ぐしで引っ張るように伸ばすと広がりにくくなる
猫っ毛根元に立ち上がりをつけるように乾かすと、ふんわり感が出る
多毛・硬毛内側からしっかり乾かすことで、まとまりやすくなる

■ まとめ

ドライヤーは、毎日の習慣だからこそ“正しい使い方”をすることで髪の未来が変わります。
「乾かす=ただ水分を飛ばす」ではなく、「形を整える・質感を仕上げる」ための大切なプロセス。
美容室のようなツヤ髪も、実は日々のドライヤー習慣からつくられるんです。

ぜひ今日から、“風の当て方”を意識して、毎日のヘアケアをレベルアップしていきましょう。