こんにちは、今回は「ドライヤーの正しい使い方」について解説します。お風呂上がりに何気なく使っているドライヤーですが、その“風の当て方”ひとつで、髪のまとまりやツヤに大きな違いが出ることをご存じですか?
■ まずは自然乾燥NGの理由から
「自然乾燥のほうが髪に優しそう」と思われがちですが、実はこれ、大きな誤解です。髪は濡れているとキューティクルが開いた状態になり、摩擦や乾燥にとても弱くなっています。
自然乾燥だと、髪の内部の水分がゆっくり蒸発し、パサつきや広がりの原因になります。さらに頭皮に水分が残っていると、雑菌が繁殖しやすくなり、かゆみやニオイ、フケの原因にも…。
結論として、「なるべく早く・正しく乾かす」ことが、美髪を守るための第一歩です。
■ ドライヤー前の準備が9割
髪を乾かし始める前に、ちょっとした準備をするだけで、乾きやすさと仕上がりが格段にアップします。
【1】しっかりタオルドライ
ごしごし拭くのではなく、タオルで“ぎゅっぎゅっ”と挟むように水分を取ります。特に根元部分はしっかり拭いておくと、ドライヤー時間の短縮にもなります。
【2】洗い流さないトリートメントを使う
熱ダメージから守ってくれるだけでなく、髪のまとまりや指通りも良くなります。ミストタイプは軽めの髪質に、ミルクやオイルタイプはパサつきが気になる方におすすめです。
■ 乾かす順番と風の向きがカギ!
ドライヤーの風を“どこから当てるか”で、髪の仕上がりは大きく変わります。
【1】根元から乾かす
まず乾かすべきは「根元」。頭皮が濡れたままだと雑菌が繁殖しやすいため、最優先で乾かしましょう。髪をかき分けて、地肌を中心に風を当てます。
【2】中間→毛先の順で
根元が乾いたら、中間→毛先と順番に風を移していきます。毛先は特に乾燥しやすい部分なので、必要以上に風を当てすぎないよう注意しましょう。
【3】風は“上から下へ”が基本
キューティクルはウロコ状に下向きに重なっているため、上から下に風を当てることで表面が整い、ツヤが出ます。
逆に下から風を当てると、キューティクルが逆立ってしまい、パサつき・広がりの原因に。
■ 冷風を使えばサロン仕上げに近づく!
8割ほど乾いたら、仕上げは冷風で。冷風には“髪を引き締める”効果があります。
最後に冷風で全体を整えることで、髪のツヤがグッと増し、広がりを防止できます。スタイリングをキープしたいときにも◎。
■ よくあるNGポイント
- 近距離で一点に当てすぎ
⇒熱によるダメージの原因に。ドライヤーは髪から20cm以上離し、手を動かしながら風を分散させましょう。 - 毛先から乾かす
⇒毛先は傷みやすい部分。まず根元を乾かし、毛先は最後に優しく乾かすのが鉄則です。 - 熱風だけで完全に乾かす
⇒水分が飛びすぎて乾燥しやすくなります。最後は冷風でキュッと締めるのがおすすめ。
■ 髪質別:乾かし方のポイント
髪質 | ポイント |
---|---|
くせ毛 | 乾かしながら手ぐしで引っ張るように伸ばすと広がりにくくなる |
猫っ毛 | 根元に立ち上がりをつけるように乾かすと、ふんわり感が出る |
多毛・硬毛 | 内側からしっかり乾かすことで、まとまりやすくなる |
■ まとめ
ドライヤーは、毎日の習慣だからこそ“正しい使い方”をすることで髪の未来が変わります。
「乾かす=ただ水分を飛ばす」ではなく、「形を整える・質感を仕上げる」ための大切なプロセス。
美容室のようなツヤ髪も、実は日々のドライヤー習慣からつくられるんです。
ぜひ今日から、“風の当て方”を意識して、毎日のヘアケアをレベルアップしていきましょう。