第4回:「髪がパサつく…実は“乾燥”が原因かも?」

ヘアケア基本編
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こんにちは、今回は、多くのお客様からご相談を受ける「髪のパサつき」についてお話しします。「最近、髪がゴワゴワしてまとまらない」「ツヤがない気がする」…そんなお悩み、実は“乾燥”が原因かもしれません。


■ 髪は肌以上に乾燥に弱い?

肌に乾燥対策をしていても、髪の保湿には無頓着な方が多いのが実情です。しかし、髪は皮膚のように自己修復できる器官ではありません。一度ダメージを受けると、そのまま劣化が進み、パサつきや切れ毛、枝毛へとつながっていきます。

特に冬の乾燥した空気、夏の強い紫外線、エアコン、熱いシャワー、頻繁なカラーやパーマ、過度なドライヤー・アイロンの使用など…髪が乾燥する原因は日常の中にたくさん潜んでいます。


■ 髪が乾燥するとどうなるの?

乾燥した髪は、以下のような状態になります:

  • キューティクルがはがれ、手触りがゴワつく
  • ツヤが失われて“疲れた印象”に
  • 髪同士の摩擦で絡まりやすくなる
  • 静電気が起こりやすく、まとまりにくい
  • 枝毛・切れ毛が発生しやすくなる

乾燥した髪は、見た目の印象を大きく左右するだけでなく、スタイリングのしにくさやダメージの蓄積にも直結するのです。


■ パサつき対策5つの基本

乾燥による髪のパサつきを改善するためには、次の5つの基本ケアを意識しましょう。

【1】アミノ酸系シャンプーを使う

洗浄力の強すぎるシャンプーは、頭皮と髪の潤いを根こそぎ奪ってしまいます。優しく洗える「アミノ酸系シャンプー」が◎。パラベン・硫酸系フリーなど、成分も確認しましょう。

【2】毎日アウトバストリートメントを使う

乾かす前に“洗い流さないトリートメント”を塗布することで、水分の蒸発を防ぎ、キューティクルを守ってくれます。オイル・ミルク・クリームタイプなど、髪質に合ったものを選んで。

【3】ドライヤーの使い方を見直す

ドライヤーは“根元から乾かす”が基本。風を上から当てることでキューティクルが整い、ツヤが出ます。8割は温風で、最後は冷風で引き締めるとベスト。

【4】週1回の集中トリートメントを習慣に

日常ケアとは別に、週に1〜2回は集中補修タイプのトリートメントを取り入れましょう。サロン級の栄養補給ができるタイプや、ヘアマスクがおすすめです。

【5】生活習慣・水分補給も見直す

水分不足は体の内部から髪に現れます。1日1.5L以上の水を意識して飲むと、髪のうるおいにも良い影響があります。睡眠・栄養バランスも忘れずに。


■ 乾燥毛におすすめの成分とは?

乾燥しやすい髪には、以下のような成分が入っているヘアケア製品がおすすめです。

  • セラミド:保湿とバリア機能に優れる
  • 加水分解シルク/ケラチン:髪内部の補修に効果的
  • シアバター・アルガンオイル:天然オイルで潤いを補給
  • ヒアルロン酸Na:高い保水力でうるおいをキープ

製品選びの際には、こういった成分が配合されているかチェックすると良いでしょう。


■ 髪の乾燥は「予防」がいちばん大事!

傷んでから補修するよりも、ダメージを受けない工夫をすることが何より大切です。

  • 紫外線の強い日はUVカットスプレーを使用
  • 高温のアイロンは控えめに(目安は140〜160℃)
  • カラー・パーマ後は集中補修を忘れずに
  • 冬は加湿器を使って室内の湿度を保つ

これらの習慣があるかないかで、半年後の髪質に大きな差が出ます。


■ まとめ

髪のパサつきの原因は、「乾燥」であることがほとんど。乾燥対策をしっかり行えば、見違えるようにまとまりやすく、ツヤのある髪へと変わります。

「髪が広がるからオイルで抑えてる」
「静電気がひどいから帽子をかぶる」

そんな応急処置ではなく、根本から見直してみませんか?正しい乾燥ケアを習慣にすれば、あなたの髪はもっと綺麗になりますよ。