今回は、外側からのケアとは違った視点で「髪に良い食べ物」についてお話しします。トリートメントやオイルなど外側からのアプローチも大切ですが、髪は“身体の中から育つもの”。つまり、食生活こそが美髪の根本を支えているんです。
■ 髪は“ケラチン”というタンパク質からできている
髪の毛の約90%以上は「ケラチン」というタンパク質からできています。
つまり、タンパク質が不足すれば、髪は細くなり、ハリ・コシがなくなり、抜け毛も増えやすくなるのです。
タンパク質が不足しやすいタイミング:
- 過度なダイエット中
- 食事制限による栄養バランスの崩れ
- 加齢や代謝の低下
髪を育てるためには、“良質なタンパク質”を毎日継続的に摂ることが大切です。
■ 美髪に欠かせない栄養素と食材リスト
美しい髪を育てるためには、タンパク質だけでなく、以下のような栄養素が必要です。
【1】ビタミンB群(代謝促進・育毛効果)
- レバー
- 豆類
- 玄米
- 卵黄
ビタミンB群は髪の細胞分裂や頭皮の代謝を助け、健康な毛母細胞の働きをサポートします。
【2】亜鉛(ケラチン合成に必要)
- 牡蠣
- 牛赤身肉
- ナッツ類
亜鉛が不足すると、髪の成長が遅れたり、抜け毛が増えたりする原因にも。
【3】鉄分(頭皮への酸素供給)
- ほうれん草
- ヒジキ
- 赤身の肉・魚
鉄分は血液の流れを助け、髪の毛根に酸素と栄養をしっかり届けます。
【4】ビタミンE(血行促進・抗酸化)
- アボカド
- アーモンド
- ゴマ
毛細血管の血流を良くして、頭皮環境を健やかに保ちます。
■ インナーケアで変わる!1ヶ月後の髪の変化
髪は1日に0.3〜0.4mm伸びると言われています。つまり、1ヶ月後に生えてくる髪は、今日の食事でできているということ。
ヘアケア製品ではどうしても“今ある髪”しかケアできませんが、食べ物は“これから生える髪”に直接影響します。
髪の悩み(抜け毛、細毛、ツヤのなさなど)に悩む方の多くは、実は食生活が乱れているケースが少なくありません。
■ コンビニ食・インスタント食ばかりはNG
忙しい現代人にありがちですが、インスタント食品や外食が続くと、どうしても脂質や糖質に偏り、必要なビタミン・ミネラルが不足しがち。
特に「揚げ物」「加工肉」「糖質メインの食事」は、皮脂の分泌を増やして頭皮環境を悪化させたり、血行不良を引き起こす原因にも。
可能な限り「自然に近い食材」「色の濃い野菜」「発酵食品」「魚」などを日常的に取り入れるようにしましょう。
■ 水分補給も立派な髪の栄養
意外と見落としがちなのが「水分補給」。
水分が不足すると血流が悪くなり、頭皮や毛根への栄養供給が滞ります。さらに、乾燥した髪はツヤを失いやすく、パサつきの原因にも。
1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水を摂る習慣を持ちましょう。
■ 髪の健康を意識した「おすすめの1日食事例」
朝:納豆ごはん+卵焼き+ワカメの味噌汁
昼:雑穀米+鶏むね肉のソテー+サラダ(アボカド・トマト)
間食:アーモンド+ヨーグルト
夜:サバの塩焼き+ほうれん草のおひたし+豆腐とヒジキの煮物
このように、髪の主成分であるたんぱく質を中心に、鉄・亜鉛・ビタミン類をバランスよく摂ることが、美髪を育む基本です。
■ まとめ
「高級なトリートメントを使っても、髪がよくならない…」
そんな時は、“内側の栄養状態”を見直してみてください。
髪はあなたが毎日食べたものからできています。
つまり、**「美髪=食べたものの結果」**なんです。
今日から意識して、美髪につながる食生活を始めてみましょう。