第10回:「“美髪のための食べ物”って本当にあるの?」

ヘアケア基本編
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今回は、外側からのケアとは違った視点で「髪に良い食べ物」についてお話しします。トリートメントやオイルなど外側からのアプローチも大切ですが、髪は“身体の中から育つもの”。つまり、食生活こそが美髪の根本を支えているんです。


■ 髪は“ケラチン”というタンパク質からできている

髪の毛の約90%以上は「ケラチン」というタンパク質からできています。
つまり、タンパク質が不足すれば、髪は細くなり、ハリ・コシがなくなり、抜け毛も増えやすくなるのです。

タンパク質が不足しやすいタイミング:

  • 過度なダイエット中
  • 食事制限による栄養バランスの崩れ
  • 加齢や代謝の低下

髪を育てるためには、“良質なタンパク質”を毎日継続的に摂ることが大切です。


■ 美髪に欠かせない栄養素と食材リスト

美しい髪を育てるためには、タンパク質だけでなく、以下のような栄養素が必要です。

【1】ビタミンB群(代謝促進・育毛効果)

  • レバー
  • 豆類
  • 玄米
  • 卵黄

ビタミンB群は髪の細胞分裂や頭皮の代謝を助け、健康な毛母細胞の働きをサポートします。

【2】亜鉛(ケラチン合成に必要)

  • 牡蠣
  • 牛赤身肉
  • ナッツ類

亜鉛が不足すると、髪の成長が遅れたり、抜け毛が増えたりする原因にも。

【3】鉄分(頭皮への酸素供給)

  • ほうれん草
  • ヒジキ
  • 赤身の肉・魚

鉄分は血液の流れを助け、髪の毛根に酸素と栄養をしっかり届けます。

【4】ビタミンE(血行促進・抗酸化)

  • アボカド
  • アーモンド
  • ゴマ

毛細血管の血流を良くして、頭皮環境を健やかに保ちます。


■ インナーケアで変わる!1ヶ月後の髪の変化

髪は1日に0.3〜0.4mm伸びると言われています。つまり、1ヶ月後に生えてくる髪は、今日の食事でできているということ。

ヘアケア製品ではどうしても“今ある髪”しかケアできませんが、食べ物は“これから生える髪”に直接影響します。

髪の悩み(抜け毛、細毛、ツヤのなさなど)に悩む方の多くは、実は食生活が乱れているケースが少なくありません。


■ コンビニ食・インスタント食ばかりはNG

忙しい現代人にありがちですが、インスタント食品や外食が続くと、どうしても脂質や糖質に偏り、必要なビタミン・ミネラルが不足しがち。

特に「揚げ物」「加工肉」「糖質メインの食事」は、皮脂の分泌を増やして頭皮環境を悪化させたり、血行不良を引き起こす原因にも。

可能な限り「自然に近い食材」「色の濃い野菜」「発酵食品」「魚」などを日常的に取り入れるようにしましょう。


■ 水分補給も立派な髪の栄養

意外と見落としがちなのが「水分補給」。
水分が不足すると血流が悪くなり、頭皮や毛根への栄養供給が滞ります。さらに、乾燥した髪はツヤを失いやすく、パサつきの原因にも。

1日1.5〜2リットルを目安に、こまめに水を摂る習慣を持ちましょう。


■ 髪の健康を意識した「おすすめの1日食事例」

:納豆ごはん+卵焼き+ワカメの味噌汁
:雑穀米+鶏むね肉のソテー+サラダ(アボカド・トマト)
間食:アーモンド+ヨーグルト
:サバの塩焼き+ほうれん草のおひたし+豆腐とヒジキの煮物

このように、髪の主成分であるたんぱく質を中心に、鉄・亜鉛・ビタミン類をバランスよく摂ることが、美髪を育む基本です。


■ まとめ

「高級なトリートメントを使っても、髪がよくならない…」
そんな時は、“内側の栄養状態”を見直してみてください。

髪はあなたが毎日食べたものからできています。
つまり、**「美髪=食べたものの結果」**なんです。

今日から意識して、美髪につながる食生活を始めてみましょう。