第1回:「正しいシャンプーの仕方、間違ってませんか?」

ヘアケア基本編
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こんにちは、今回は、「正しいシャンプーの仕方」について、美容室でもよくご相談いただく内容をわかりやすく解説していきます。毎日何気なく行っているシャンプーですが、実はその方法によって、髪と頭皮の健康に大きな差が生まれるんです。

■ シャンプーの目的を知る

まず知っておいていただきたいのが、「シャンプーの目的は髪ではなく“頭皮”を洗うこと」だという点です。髪に付着した汚れは実は予洗いだけでもほとんど落ちてしまいます。一方で、毛穴に詰まった皮脂や、日中に付着したホコリ、スタイリング剤の残りなどは、丁寧に洗ってあげないと頭皮トラブルの原因になります。

■ 正しいシャンプーのステップ

ステップ1:ブラッシング

シャンプー前には必ずブラッシングを行いましょう。髪のもつれをほどくことで、泡立ちが良くなり、摩擦によるダメージも防げます。また、頭皮の血行を良くする効果もあります。

ステップ2:しっかり予洗い

シャンプー剤をつける前に、ぬるま湯(約38℃前後)で1〜2分、しっかりと予洗いします。この段階で髪の汚れの7割は落ちると言われています。頭皮を軽くマッサージするように、お湯を指の腹で丁寧に馴染ませてください。

ステップ3:シャンプー剤は手で泡立ててから

直接頭皮につけてしまう人も多いのですが、それはNG。適量を手のひらに出し、少し水を加えて軽く泡立ててから使うのが基本です。泡立ちが足りないときは、一度流して量を調整して再度行いましょう。

ステップ4:指の腹で“頭皮”を洗う

髪を洗うというより、“頭皮をマッサージする”感覚で。爪を立てるのは厳禁です。指の腹で円を描くように動かしながら、全体を丁寧に洗っていきましょう。耳の後ろや後頭部は洗い残しがちなポイントなので、意識的に丁寧に。

ステップ5:すすぎは念入りに

すすぎが甘いと、シャンプー剤が頭皮に残り、かゆみやフケ、抜け毛の原因になります。最低でも1〜2分はしっかりと流してください。ぬるぬる感が完全になくなるまでが目安です。

■ 頻度と量の目安

シャンプーの頻度は基本的には1日1回で十分です。過剰に洗いすぎると、頭皮の皮脂バランスが崩れ、逆にベタつきや乾燥の原因になります。また、シャンプー剤の量はショートで1プッシュ、ミディアムで1.5プッシュ、ロングで2プッシュが目安。たくさん使えば良いわけではなく、“適量を泡立てて使う”のが大切です。

■ よくあるNG行動

  • ゴシゴシ洗う:摩擦で髪が傷つきます
  • 熱いお湯で洗う:頭皮の乾燥を招きます
  • 洗い流し不足:かゆみやトラブルの原因に
  • シャンプーのつけすぎ:必要以上の洗浄は逆効果

これらの習慣が身についてしまっている人は多いですが、意識するだけで髪と頭皮の状態は大きく変わります。

■ 美容師のおすすめアイテム

市販のシャンプーには洗浄力の強いものも多く、頭皮が敏感な方には刺激が強すぎることも。成分表示を見て、「アミノ酸系」や「ベタイン系」と記載されているマイルドなタイプを選ぶのがおすすめです。特に、カラーやパーマをしている方は、サロン専売品の低刺激タイプを検討してみてください。

■ まとめ

正しいシャンプーの方法を知ることは、髪の美しさを守る第一歩です。どんなに高級なトリートメントを使っていても、毎日のシャンプーが間違っていれば、その効果は半減してしまいます。まずは今日から、シャンプーの「やり方」を見直してみませんか?