梅雨の時期になると、「朝セットしてもすぐ髪が広がる」「湿気でうねってしまう」など、髪の悩みが一気に増える方が多いのではないでしょうか。特にくせ毛の方や、髪が細く柔らかい方にとっては、毎年この季節が憂うつになりがちです。
この記事では、美容師の立場から“湿気とうねりに負けない髪”を保つための対策を、日常ケア・アイテム選び・スタイリング方法まで、わかりやすくまとめてご紹介します。
1. 湿気で髪がうねる原因とは?
湿気が多い梅雨時期に髪がうねるのは、髪内部の水分バランスが崩れるためです。髪の毛はキューティクルで覆われていますが、ダメージがあると水分を吸収しやすくなり、内部の構造が不均一に膨張してうねりや広がりが発生します。
特にくせ毛はもともと髪内部のたんぱく質の偏りがあるため、湿気の影響を受けやすくなっています。
2. 梅雨のうねり対策:日常ケア編
・洗浄力の強すぎないシャンプーを選ぶ
強い洗浄力のシャンプーは髪の水分を奪い、逆に乾燥を招きやすくなります。アミノ酸系など、保湿力の高いシャンプーがおすすめです。
・インバストリートメントで髪の内部補修
うねりやすい髪は内部ダメージが進行していることが多いため、保湿成分(セラミド、ケラチン、ヒアルロン酸など)を含んだトリートメントで補修しましょう。
・ドライヤー前の“アウトバスケア”がカギ
洗い流さないトリートメントやヘアオイルで髪の表面を保護し、湿気をブロックする膜を作ることで、うねりを防止できます。
3. 湿気に強いスタイリングのコツ
・しっかり乾かす&冷風で仕上げる
湿気を含みにくい状態にするには、髪をしっかり乾かすことが必須。仕上げに冷風を当ててキューティクルを引き締めると、湿気の侵入を防ぎやすくなります。
・ストレートアイロンを使うなら低温+ブロック分け
高温でのアイロンは髪を傷める原因に。なるべく140〜160℃の低温で、小さなブロックに分けて丁寧に伸ばすのがコツです。
・湿気対応ワックスやスプレーを活用
最近は湿気に強い処方のスタイリング剤も増えています。オイルインのバームや、うねり防止用のスプレーを仕上げに使うのも効果的です。
4. 美容室でできる湿気対策メニュー
・髪質改善トリートメント
話題の酸熱トリートメントや髪質改善系の施術は、内部補修+表面コーティングができるため、梅雨時期におすすめです。
・ストレートパーマ・縮毛矯正
うねりが強い方には、ストレート系の施術も選択肢のひとつ。全体ではなく前髪や顔まわりだけの部分施術でも、日常のストレスがかなり減ります。
5. くせ毛と上手に付き合うために
うねりを完全になくすのではなく、“広がりにくく扱いやすい髪に整える”という考え方も大切です。くせ毛を活かすスタイリングも提案できるので、お悩みの方はぜひ美容師に相談してみてください。
まとめ
梅雨や湿気の多い季節は、髪のうねりや広がりに悩まされがちですが、毎日のケアやスタイリングを工夫することで、驚くほど扱いやすくなります。
美容室での定期的なケアやプロのアドバイスを取り入れながら、憂うつな梅雨も乗り切りましょう。髪の状態に合わせた“湿気対策”を実践することで、快適な毎日を手に入れることができます。